主人公 “アリス“ は婚約者“キース“によって無実の罪で処刑されてしまう。だがそれは、婚約者の椅子を狙った“エマ“による策略だった。
陰謀に気づいた幼馴染“レン“は、事切れたアリスの亡骸を手に嘆いた。
「こんなことなら奪ってしまえば良かった」
魔法で時をやり直しアリスを救うために奔走するも、結末は変わらない。幾度となく失敗を繰り返し、諦めかけたその時だった。
アリスが巻き戻しに気がついたのだ。
今までにない事態に戸惑い傍観するレン。
こちらをよそにレンの自宅を目指すアリス。
訪ねてきた彼女が発したのは、
「ずっと、あなたがすきでした」
純粋な好意だった。
互いの気持ちと状況を話し合うふたり。
両想いであることを知ったふたりは、婚約の破談とエマの策略を潰す決意を固める。
決行は12月7日、毒殺未遂事件の容疑をかけられるお茶会の日。
当日、エマの策略を論破し無実を勝ち取る。激怒するキースとの婚約破棄にも成功。無事に目的を果たしたふたりは、国を出て幸せに暮らしている。
1月8日を過ぎても、きっと。
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この作品は「アリスは推しと旅行に行きたいがために蘇った、らしい」を元にコンテスト用に作成したものです。