茜は初恋のせいで25歳になった今も、恋愛への恐怖心が消えない。安心して好きになれるのは「絶対に好きにならない」約束をしてくれた千尋だけ。
ずっとそばにいた海と、あたたかく包みこんでくれる君塚主任。そして夜を生きる綺麗であやうい千尋。
誰かのそばにいるという単純な夢を叶えるのはこんなにも、難しい。
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「大丈夫。約束どおり俺は絶対に
その顔が私の顔にゆっくりと近づき、唇に視線を感じる。
一瞬キスされるのかと思ったが、千尋は頬を私の頬にやさしく押しあてただけだった。
「だから、安心して俺を好きでいたらいいよ」
耳元でささやく千尋の声はどこまでも優しい。
私と千尋の「約束」は私を守り、千尋を縛り、
そしてどこへ向かうんだろう。
(第1章「約束」29頁より一部改変)
※人の死に関する描写があります。
閲覧には充分ご注意ください。
表紙画像は「かんたん表紙メーカー」様にて作成。元画像はオリジナルです。
※ご注意※
夜道の歩きスマホはとても危険です。
またお話のなかでうまくいった撃退法が現実でも必ずうまくいくわけではありません。
夜道で危険だと思ったら、友人や彼氏や家族ではなく、警察に連絡をしましょう。