君と三度目の「おはよう」

作者早岐優雨

高校の入学式で初めて出会った君は

なぜか僕を見て泣いていた。


君【名前】とは家も近く、登下校は一緒だった。

次第に君と仲良くなり、僕【名前】はいつの間にか君に恋をしていた。


素直で正直で真っ直ぐな君。

しかし、君には誰にも知られてはいけない秘密があった——。



あの雨が降る10月9日の翌日、君は突然、姿を消した。


朝のいつもの待ち合わせの場所に、君は来なかった。教室に君の机はなかった。クラスメイトも先生も、誰も君のことを覚えてなかった。知らなかった。


この世界から、君の存在はなくなっていた。


ただ、僕の机に、彼女が大切にしていた砂時計が不自然に置かれていた。

それに触れた僕は——。



砂時計の謎と、彼女の正体は——!?



甘くて苦い、青春恋愛ファンタジー!