今よりも社会が豊かになり発展した日本のとある街。

ニ十四時間明かりが消えることはなく何一つ不自由の無い世界。

そんな街の複合施設型超高層ビルの三十階にてラウンジカフェでアルバイトをしているリン。

時刻は午前一時。

リンは自らの悩みを解消すべく展望エリアを目指す。



誰だって悩みや苦労はある。


それは千年前の人だろうが千年先の人だろうが。


それが生きている証だとは言わない。


だけどそれが人間らしさではあると思う。


―――白夜の魔法使い






この作品は「ボカコレ×魔法のiらんど 小説コンテスト」に応募しております。