3年前の「あること」をきっかけに書道家を辞めた光屋 一織の元に、1通の手紙が届く。送り主は、顔も名前も知らない本多 糸という女性。弟・光屋 十織の薦めで一織は糸と文通をすることになる。しかしその文通の裏には、秘密が隠されていた。一織だけが知らない自分の過去、糸が手紙を送る理由とは――。

【設定】

光屋 一織と光屋 十織は兄弟。本多 糸は一織に手紙を送る女性。一織は手紙をもらうまで本多 糸の存在を知らない。十織は以前から糸のことを知っているが、一織に隠している。


光屋みつや 一織いおり[28]

小説家。幼い頃に母を亡くし、現在は父と弟の3人暮らし。書道家の巨匠・光屋 絢の息子で、昔は、周囲を魅了するほどの作品を数々残し「天才」と言われていた。しかし3年前の「あること」がきっかけで筆を持たなくなった。

頑固で、少々冷たいところはあるが、実は優しい。小説を書いているせいか、生活リズムが悪く、いつもダルそうにしている。弟・十織のペースによく振り回される。十織を「とお」と呼ぶ。


光屋みつや 十織とおり[25]

書道家、書道教室の先生。一織の弟。子犬系っぽい性格ではあるが、亡き母の代わりに家事をこなすしっかり者。酒癖が悪い。一織を「一兄いちにい」と呼ぶ。


本多ほんだ いと[28]

ヒロイン。小学校教師。一織に手紙を送る女性。繊細なところはあるが、まっすぐな性格。手紙を送る前から、一織と十織のことを知っている。


光屋みつや けん[55]

書道家。一織と十織の父。愛妻家。



【配役】

光屋 一織:木村 良平様

光屋 十織:岡本 信彦様

ヒロイン:(本多 糸)