社会人3年目のOLの日々の癒しは、言葉を綴ること。
そして、その言葉に声で命を吹き込まれる喜びを知った彼女は
自分の書いた言葉を台本にし、”声ラボ”という音声投稿SNSに投稿するようになり…。

そこで出会った、大好きな声。
蒼井は、言葉と声だけで繋がった彼に、いつしか夢中になっていく。
そしてい…

(朗読風に)

瀬名「偶然迷い込んだその世界は、夢のような世界」

濱崎「私が紡いだちっぽけな言葉に、命が吹き込まれる世界だ」

瀬名「私はその喜びに、心が震えた」

濱崎「私の紡いだ世界が生きている、そう思えたから」

瀬名「そして、たくさんの声がある中で、君の声を見つけた」

濱崎「私の心に、スッと沁み込んだ」

瀬名・濱崎「(声を重ねて)その日から私の世界は、見たこともない色に輝き出したんだ。」