さよならも告げず、別れも匂わせることなく。ただ、僕の日常から彼女が消えた。彼女のいた痕跡までも消して。まるで初めから、そこにいなかったかのように。
ぼんやりとした記憶にあるのは
優しい声と柔らかな唇の感触
それと
身体中に残る、あの人の香り。
2016/09/08 旧アカウントにて公開
2022/03/08 こちらに引越し