髪の色を理由に迫害されていた孤児は、ふとした縁で伯爵令嬢の従者となる。お互いに憎からず想っていることは明らかだったが、どうにもできない身分差があった。ある時、伯爵令嬢は王太子に求婚され、二人の婚約が決められる。従者は主人の幸せのため、身を引く決意を固める。しかし、王太子が利己的な人間で、…もっと見る