きみに真実の愛を捧ぐ

作者鳴田るな

髪の色を理由に迫害されていた孤児は、ふとした縁で伯爵令嬢の従者となる。
お互いに憎からず想っていることは明らかだったが、どうにもできない身分差があった。

ある時、伯爵令嬢は王太子に求婚され、二人の婚約が決められる。
従者は主人の幸せのため、身を引く決意を固める。
しかし、王太子が利己的な人間で、…