――これは、世界にたった二人残された僕たちが、運命を共にした記憶の話。




「大丈夫だよ」




いつだって君は、そう言って笑うんだ。


何の根拠もない言葉だけれど。


君がその言葉を口にする度に、


ほっとするような、包まれるような。



…僕は、生きててもいいって思えるんだ。