木枯らしが止んだら、春が来る【完結】

作者弥生

血に濡れた哀しい過去。

それはふとした瞬間にフラッシュバックとなり、鮮明に蘇る。




初恋の人を目の前で失った。


その記憶は、私の奥底で疼き続けて、私を蝕んでいく。






そんな私を、彼は春のひだまりのような優しさで包んでくれた。