明治二年の備前。海沿いの小さな村にある擬洋風の屋敷に独り住む"香央磯良"は、生まれつきの下半身不随から皆なに"人魚姫"と呼ばれていた。とある秋さる夕暮れ。見窄らしい旅人がふらりとその屋敷を訪ねる。その男は、やけに無口な人だつた。――これは、生きている罪。


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嗚呼、磯良いそら


涙で濡れたこの瑞瑞しい世界を、御前も見ているのか。



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( 声無き男 × 足無き女 )


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#こじらせ恋愛

#魅せるプロローグ第2弾


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