心というものが煌めく珠なれば

作者紺藤 香純

人はそれぞれの“心珠”をもって生まれる。
 本人が念じれば手の中で出現させられる“心珠”は、欧化が進む今日でも未だに謎に包まれたままだ。
 “心珠”には、ひとつとして同じものがない。それぞれがそれぞれの色と煌《きら》めきを宿している。
(本文より抜粋)

女性医師の縫《ぬい》は、自宅の敷地で診療所…