読ませていただきました。感想を書きますね(他のサイトでいうところのレビューですね)。

 この作品との出会いは著者様の予選通過作品であるということで、結果を知り、興味を持ったことです。思ったことをそのまま書きますね。

 最後まで読んでの感想は「この作品がこのまま終わってしまうのはあまりにも惜しい」です。では読み始めから思ったことです。

 まず読み始め。あらすじと設定を読み、「これはまたすごいアイデアを思いつかれたなあ」と思いました。規約に『ネタばれとなるコメントはダメよ』とありますので著者様と読んだ方にだけ分かるように書きます。この設定とタイトル。この時点で一次通過は当然だよなあ、と。そして読み始めてすぐにひとつのことに気付きました。それは「あ、これは…。最終に残らなかった理由はこれ?」です。第一章。まだ登場人物たちがそのタイトルである『二十年の物語』を動かし始めた頃です。これは三人称(すいません。その辺の専門用語は勉強不足でして。三人称であってますよね…?)であり、こんなにも幼い年齢の登場人物がこの時点で「こんな大人びた考えをするのか?」がずっと頭にありました。今作の唯一の乗り越えるべき部分はここか?と最後まで読んだ今でも思ってます。幼い登場人物の気持ちの描写は想像してみるとかなりの筆力を要求されるのかなと思いました。この第一章を、等身大の彼ら彼女らを書ききっていたら。間違いなく最終候補に残って大賞に王手をかけていたのでは?と思いました。

 そんなことを思いながら14ページ目。このシーン。ここまで積み重ねてこられた描写が読み手の心をグッと鷲掴みしますね。私の場合は脳内で映画「ゴースト ニューヨークの幻」の一番盛り上がるシーンが再生されました。恐らく読み手が感じる「最も切なくて切なくてやりきれない気持ち」がこのページでいろんな名場面を再生させるんだろうなあと思いました。

 そして22ページ目。この辺から著者様の心理描写が登場人物の年相応と感じるようになり。そこからは著者様独特の表現、言い回し、物語が弾けます。ページをどんどんめくらされると表現すれば伝わりやすいでしょうか。そのまま最後まで引っ張られました。十万文字を超える物語を最後まで読んだのはいつ以来だろうとも思いました。タイトル通り壮大な物語でした。これを書ききったことはすごいことだと思います。

 他の候補作品は読んでません。決して最終候補に残った他作品を貶める気持ちもありません。あくまでも私が審査員だったら気になるのはそこだけかなあです。

 ではこの『二十年の物語』。個人的にこの作品は「じゃあ世に出たら売れるのか?」と聞かれたら。「受けると思いますよ」と答えますね。実写ドラマや海外でもとガチで思います。それだけのレベルと斬新さ、年の差の新しい見せ方が詰まっていると思います。口コミで火が点くことも普通にあると思ってます。人に聞かれたらお勧めしますね。はい。

☆ここは読み飛ばしてもいいです☆

 この文字数で校正もしっかりされてます。修正されてないところは(これはプロでも防げないと思ってます。かなり少ないと思います。逆に時間をかけて丁寧にチェックされたのが伝わります)、

変換ミス二か所(2ページ目『伝線』→『伝染』、24ページ目『一課』→『イチカ』)

脱字一か所(21ページ目 告げているが聞こえる→告げているのが聞こえる)

読んでいてこっちの方がいいかなと思った部分三か所(5ページ目 気休めの慰めが→気休めの慰めに、20ページ目 こちらをちらりと→こちらへちらりと、23ページ目 が本を読む声が止まった→の本を読む声が止まった)

☆ここまで☆

 なにかのきっかけで世に出て欲しい作品ですね。自信を持って、過信(した方がいいと思います。まあ、さらなる高みを目指す意味で)しすぎず、書くことを続けて欲しいです。