・ヒロインは人見知り
ヒーローはもっさり
お互い幼い頃の失態を恥じ、逃げ癖がついている。
・子供の頃、一目惚れした相手から素気無い態度で振られてしまったリエラは、異性に好意を寄せる自信を無くしてしまっていた。
しかし貴族令嬢として十八歳は適齢期。
いつまでも家でくすぶっている妹へと、兄が持ち込んだお見合いに応じる事にした。しかしその相手には既に非公式ながらも恋人がいたようで、リエラは衆目の場で醜聞に巻き込まれてしまった。
実は第三王子の名を使い纏まった見合いの席だった為、父と共に謝罪の為登城する事になった。
けれど第三王子の従者にはリエラの初恋相手、シェイドがいた。
リエラは幼い頃シェイドに一目惚れをし、両親に強請りお茶会に呼びつけた。その時のシェイドの態度に不満を感じ、リエラは失恋と罪悪感から社交も婚活からも逃げ回るようになってしまったのだ。
要件のみ伝えて帰ろうとするリエラにシェイドは幼い自分の態度を恥じ、謝罪を口にした。
シェイドもまた罪悪感を抱いていたが、自分から距離を取り逃げ回るリエラに声を掛けられずにいた。
初恋を拗らせた二人のお話。