捨てられ花嫁に両手いっぱいの祝福を。

作者花宮こは

親に捨てられ、メイドとして社畜のように働いていたナディア。そんなナディアの元に、綺麗な猫が現れる。その猫はお腹を空かせたナディアに食べ物や宝石を持ってきてくれたり、側にいてくれたりと心の支えになる。だけど宝石が運ばれたことが仇となり、ナディアはメイドをやめることに。そんなナディアの前に現れたのが、…



どんなに頑張っても、


私が認められることはないんだ。



小さい頃、

お母さんが読み聞かせてくれた絵本。



その中に出てきた、あのお姫様みたいに、

王子様は迎えに来てくれなどしない。




だけど、諦めたりなんかしない。


いつか、

きっと自分の手で

輝くお姫様になるんだから!


だから、今日もボロボロのホウキを持って、

ただひたすらこのお城で働く。