切ない話。

晶とクロの一夏の想い出。
本当のことを知り、
それをクロにも、
話さなくてはいけない、
そうしないと、
クロが消えてしまうから。

真夏の太陽の下、
夜見川が、
ゆっくり、ゆっくり
流れていて。
廃校になった学校、
昔からある神社。
公民館の図書室で見つけた、
小学校の卒業生名簿。
と、
さまざまなものが、
途中から
一つに繋がっていく。

河藤、紀常、天宮老人、猪口氏など、
人ならざるもの。
みんな、
それぞれ。
この世には、もういない
そんな人たちだけど。
平和な村で、日々
生活している。

そんな中、
タイムリミットの中で、
クロも、また
楽しかった
と言って、
戻れるように。
晶は、
倒れるまで、
悩み、
走り出していく。

クロとの
最後の想い出をつくるために。