脇役のプロですが何か

作者葉月るか

モテすぎる親友をもつ優愛は、もはや、脇役のプロとなっていた。自分と仲良くなろうとする人は親友に近づくためだと思い込み無駄な期待をしないようにしていたが、ある日であったミステリアスな猫系男子が自由気ままに接近してきて─────。絶対にときめいてはいけない鉄壁の心が溶けていく─────

すこぶるモテる親友をもつ私は



もはや脇役のプロと言っても過言ではない。



脇役のプロとは───無駄な期待をしないこと。



「え、かわい」


「本人に直接言った方が早くお近付きになれるかと」


「だから本人に言ってんじゃん」


「え、なんて」


「ふっ なんでそんな驚いてんの」

君のくしゃってした笑顔


あれ?おかしいぞ絶対ときめかないハズの心が─────




「ご、ご冗談はその辺に」


「好き。大好き。付き合って。結婚して」


「あ、れ、練習付き合っててことか、おけ、任せろ」


「バカなの?」


まて、期待するな、きっとこれもなにかの作戦だ



「私脇役なんで」



「こんな可愛い子が脇役なの?キャストに金かけてんな」


パッと見、ミステリアスで何考えてんのか分から


ないと思ったら自由気ままに攻めてきて─────


おい!親友!モテるんなら教えてくれ!私こいつのこと信じてもいいんでしょうか