暗闇の欲に塗れて、愛に濡れた。

作者天使あのん

乃愛は23歳、風俗で働くどこにでもいる女の子。彼女が愛を注ぐ相手はホスト。それが真実の愛なのか、偽りの愛なのか、そんなこと彼女はどうでもよかった。彼女はただひたすらに欲だけと共存し続ける。それが彼女の生きがいとして腹をいっぱいにした。彼女の本心は一体どこにあるのか…














愛が欲しかった、だからお金で愛を買った



そのお金の対価として得た愛が

真実か偽りかなんてどうでもよかった



目に見えない愛というその形の感情を

定義するのは誰でもない私だもの



私という人間の内容量の9割は欲だった

その中のほとんどが性欲であり愛されたい欲だった

でも私が愛する彼のその欲はほとんどなかった



その差の隙間を埋めるのはお金なのか、本当の愛なのかも

本当の私はどこにいるのかも




私にはまだわからない