アルバムの背表紙にメロディーを

作者緒環 冥

音楽をきっかけに、小学校の頃にクラスで孤立し、嫌がらせを受けていた麻琴。
当時の心の支えは、時々図書館で会っては本の話をする男の子、葵だった。

大学生になった春の日、麻琴はキャンパスで葵と再会する。
あの頃をきっかけにうまく人間関係を築けない麻琴の手を、
あの頃と変わらない笑顔で葵は引っ張ってい…