事故で突然両親を亡くした三坂綾目(みさか あやめ)は、その後、親戚中をたらいまわしにされることになる。
そうしてたどり着いたのが、山奥の閉鎖的な地域・下沢村だった。
そこで綾目は、忘れ去られた神社を見つける。
かつては水をつかさどる神・龍神が祀られていたが、今となってはその存在すら忘れられ、荒れ放…

両親を亡くし、身を寄せた先で虐げられてきた私を救ってくれたのは、龍神様だった。


三坂みさか綾目あやめ × 龍神・佳月かづき


人間の裏切りにすっかり心を閉ざしてしまった佳月に、もう一度前を向いてほしい。



「私はここに……佳月様のお傍にいたい」



いつしか佳月に好意を抱きはじめたが、分不相応な思いを明かすわけにもいない。

せめて彼の役に立ちたいと願い続けた。


そんなある日、このままでは佳月の存在そのものがなくなってしまうかもしれないと知って……。