誰もが好きになる妹、反対に誰にも好かれない姉。姉は妹の婚約者を奪い、幸せに暮らすと思っていた。その婚約者がどんな人間かも知らずに。
−今あるもの全て奪ってやる。
力が欲しかった。
けれど、私はいつからかそれすらも間に合わない年齢であると悟った。
だから奪って、その地位を私のものにして。
そして、幸せになるの。
誰も助けになんてこなくていい。
幸せに笑っているところを想像するだけで。
そこからが本当のあなただから。−