天照大御神と織田信長を関連づけた物語(あるいは逸話?)というのはなんとなく記憶にあるのでもしかしたら当時からも言われていたのかもしれないなどと思いながら読み始めました。冒頭から敦盛が始まるのは奇をてらわない感じでありながら期待感が高まるのでよいものですね。

「外国に行くと母国のことを振り返るようになる」というのは聞きますし、それ以外でも確かゲーテが「外国語を学んでない者はまだ母語もきちんと理解していない」という旨の言葉を残していたようなうろ覚えもあります。それを考えると留学することで日本の歴史に関心を持つというのは確かにありそうな話で実感が湧きます。

小説パートと詩が交互に挟まれて進むのは冒険的な試みで興味深いものですね。