いつもクールな陸原くんのプライベートを知ったら。

作者猫菜こん

「がおー! 怪獣だぞーっ!」


「……。」


「…………あ。」


「……。」


「……お前、見たな?」


「ミテマセン、ゼンゼン。」


「ちょっと来い。」




 今日、私はクールなクラスメイトの一面を見てしまいました。


 それはそれは……バッチリと。




 自称どこにでもいそうな高校一年生


 ほわほわでド天然オーラが隠しきれていない……らしい


 廿楽歌紗音つづらかさね


 ×


 クールで不愛想で無表情な一匹狼


 けれどある日の姿は……?


 陸原風雅くがはらふうが




 学校ではクールどころか怖いオーラさえ纏っている、陸原君。


 ちょっと近づきがたいクラスメイトだと思っていた。


 ……あの日までは。


「絶対誰にも言うなよ。……知られたら、恥ずいし。」


「可愛いね陸原君。」


「はぁ? 誰が可愛いって……――はいはい、今行くから待ってろよー。」


「ほら可愛い。」


「……もう黙れ、マジで。」




 【いつもクールな陸原くんのプライベートを知ったら。】