四畳半、煙草の煙、オーデコロン。

君の香りは、私の心の奥底にも染み付いていた。



君と出会ったことも、君の隣を歩んだことも、記念日を祝いあったことも、全部夢なんじゃないかと思うくらい、全て忘れていた。


忘れたままの方が、幸せだったのかもしれない。