桜が散る頃、君の匂いと思い出が舞う。

作者尾崎ココ

永遠を約束した2人だが、
他の人に思いを寄せる彼が原因で別れ話をする際に思うめいの気持ちは彼でいっぱいで、忘れられないでいた。
通知音が聞こえ開いてみるとそれは彼からの一通のメール。
桜を見る度思い出す彼への気持ちが明らかになる。

君の匂いが好きだった。

君をみるといつも桜を思い出していた。


君と別れてから実感全然湧かなかったよ。

ずっと好きだった。もちろん今も。

久々の君から連絡来た時は驚きと嬉しさが隠せなかった。

元彼女より私の方が好きだってさ、私の方がいい女だって、でも戻ったって今まで通りの好きじゃないって言うことも分かってた。

過去は綺麗見える。見えるからこそ過去には戻れない。

またね。



君と別れた実感が湧いてから数年。

「私結婚したよ」

君より優しくて口約束をしない人。

ちゃんと愛を伝えてくれる人。

君より素敵な人。

君よりちゃんと好きな人。

それなのに、幸せなはずなのに、君の匂い忘れられないよ。

桜と共に散る君の匂いと思い出は私の心の中では咲いたままだった。

私にとって枯れちゃ駄目な存在だった。

今ではそれも綺麗な桜で、綺麗な思い出だった。

じゃあね。