まだ、君を知らない。
甘苦い香りの煙が宙を舞う。
「―――――、ねぇ、私を、みて」
君の、澄んだ黒い瞳に映る自分の顔が、柄にも無く泣きそうに見える。
この穏やかな縁側で、
君の隣に座り、
全てを壊すことができるだろうか。
アオの縁側