つらい過去を持った優(ゆう)同期の匠(たくみ)と怜(れい)に助けられながら成長し、愛情と友情の間で揺れる恋心。難しいけど確かにある気持ちそれが友情なのか愛情なのかわからない心の行先はどこなのか…
あの日、私は真っ暗な部屋で
迫る恐怖に怯えながら
息をひそめて身を隠していた
おねがいだから早く…
いなくなって
誰か助けて…
恐怖で声も出ない私はただ小さくなって
身を隠すことしか出来なかった。
その日から私の心のどこかには
常に恐怖が寄り添っていた。