死に場所を探していた夏樹(なつき)は、観光案内雑誌の見開きページに掲載されていた、月の綺麗な場所を目指した。その場所で、幻想的な風景を一人占めした後に死ぬ事を決めていたが、先客がいた。
 先客は月の絵を描く美少女で、驚く事に夏希(なつき)という同じ名前だった。彼女との語らいにより、生きる希望を見…