――目が覚めるとそこは、病院のベッドの上だった。

 事故により病院に搬送された主人公の唯川 唄(15歳)は、自分の名前も、年齢も、家族の顔も、これまで歩んできた道のりも何も思い出せず、自己に関する記憶だけを失っていた。

 警察を介して身元の調査が始まるも〝大人の事情〟が交差し、自身に関する情…

アオハル・モラトリアム


わたしの青春は、不完全だった。