高校生2年生の桐ヶ谷は、母を病から救ってくれた名医、瀬戸に恋をしていた。彼女が彼とキスすることが出来るのは、たったの3回。それは果たしてどんな味だったのか。
私が彼を愛したのは、彼が母の命の恩人だからなのか。
彼が人に対して興味がないからなのか。
彼の顔がかっこいいからなのか。
そんなこと、分かりやしないし知る必要もない。
私の一部でいいから、愛して。
甘くて苦くて忘れられないような、そんな口付けを落として。