どうしようもなく恋をした

作者月影るな

君と出会ったのは秋の夜のこと。
君は私に恋をした。私は君に恋をした。

どうしようもなく、恋をした。

きっと愛していた。
何があっても死ぬまで一緒だと思っていた。

だけど、だからこそ、私は君の側から離れるよ。
君を愛した、長い夜はもう明ける。

これは、君にさよならをしたある冬の夜のひとりごと。

私は今日、4年間の甘いまどろみに終止符を打った。