甘い海に溺れて死ぬまで

作者いとい。

派手な見た目の生徒で溢れる、とある私立高校。そんな高校に地味な見た目の転校生がやってきた。
少女を傷つけることは、誰であっても許されない。

「貴方がくれた全てに溺れて死ぬの」



あの日、貴方は私の全てになった。




高嶺たかね うみはこの春、

生まれ育った関西から引っ越し関東に住むことに。



無駄に高い塀に囲まれた、セキュリティの整った私立高校。



どうやらこの高校には、

とても人気な暴走族の面々が通っているそうです……?




「すみません、そんなルールがあるとは露知らず」




煌びやかな人達、人気を集める強い存在。



けれども、暴走族なんて生憎とお呼びでは無い。



これは地味で不思議な少女のお話。




最初からこの愛に、

誰かが入り込む隙など存在しないのです。