「 別れよ 」
「 は? 」
「 っていったらどうする? 」
どこか切なくて
どこか苦しげで
どこか縋るような目をしていた彼に
「 ボロボロになって泣き崩れる 」
「 …… 」
「 なんて言うと思ったか、ばーか 」
ほんの少しだけ素直になることができればと
今もまだ、あの冬に後悔している