愛する秘書さん、そろそろ大団円と行きますか

作者吉岡ミホ

田崎愛茉の家族は代々冬堂製薬の秘書をしている。
父は社長秘書。兄は専務秘書を務めていた。
2年前の入社当時、受付に配属されていた愛茉は、先輩に頼まれて出た合コンで、営業の金森に襲われた。
逃げ出した愛茉を助けたのは、偶然通りかかった冬堂製薬の御曹司で愛茉の幼馴染の冬堂暉明だった。
この事件により、…

田崎愛茉(たさきえま)

25歳

代々、冬堂家の秘書を務めてきた田崎家の長女


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冬堂暉明(とうどうてるあき)

28歳

冬堂製薬の直系御曹司

専務取締役



「もっと……。全部忘れさせて……」


「何も考えるな。俺が何度でも忘れさせてやるから」



私は会社のためになる相手ではない。

それでもずっと好きだった相手に

愛していると言われると、心が震える。

嬉しい。

でも……。



2024/08/22公開