愛した人は八歳年下の王太子。 許されるはずもない恋を封印してきたマグダレーナだったが、彼のそば近く仕えることになって――。
――レーナ。待って、レーナ。大好きだよ、レーナ。
いつも後をついてきた愛らしい小さな男の子。
侯爵令嬢マグダレーナは母を亡くした王子フロリアンを弟のように慈しみ、大切にしてきた。だが、そんな穏やかな日々もやがて終わりを告げる。
さらに時を経て、再び二人の運命が交錯し――。