夢だと知りたくなかった

作者紅雪

気がつくと、知らない車の中にいた。


「大丈夫…大丈夫だから…だからお願い、ちょっとだけ、…」


「そんなやめて絶対に嫌!」


殺されそうになっていた私を助けてくれたのは、吸血鬼だった…


「あっ…」


彼らは人間だけど、妖術で吸血鬼の姿になれる兄弟だった。


「このことは黙っててね?約束。」


「じゃないと、全部あんたの血、吸うぞ?」


優しい系のお兄ちゃん、雪と

俺様系の紅。


2人には抑えられない衝動があった…