愛しいあの子に幸せを

作者雫石

皐月に仕えることを至上の喜びとしているつばさ。そんなつばさに、皐月の婚約者であるかおるが近付いてきて……



可愛くて愛しい私の大事なあの子



古い言い伝えのせいで忌み嫌われたのに、優しいあの子は私が側にいるだけで嬉しいと言ってくれる



私とあの子はずっと一緒にいるのに違いはないけれど、それでも人並みに、人並み以上に幸せになってほしいと私は願っているのですよ



ねぇ、つばさ