ひよりは、日常に退屈を感じる高校生だった。しかしその日常は、10年ぶりの特別な月によって、脆くも崩れ去った。「貴様は俺の所有物だ」俺様王子と氷の城の物語。
–––––––ねえ、貴方はいつまで、かかえこんだままでいるの?