歌うことだけを糧にして生きてきた菜野華妃は、ある日、声が出なくなってしまう。ふさぎこんでいたところである人に出会い…
歌えなくなった女の子の、その後の物語。

父は有名な楽団の首席ヴァイオリニスト。

母はプロのヴォーカリストで、プロのピアニストでもある。


だから幼い頃からずっと、周りには音楽が溢れてた。


そのせいか絶対音感で、歌うことが好きだった。


多才な二人の子供である私は当然のように、上手く歌えて、上手く弾けて当たり前。

褒められることなんて慣れちゃって、自分で言うのもなんだけど、私は選ばれた人間だと思ってた。






______なのに、なんで?