恋をしたのは、親友の恋人でした。「奪われる気はねぇ。譲る気もねぇ。なにもするなとは言わないよ。俺から奪えるっていうのなら、奪ってみろよ」
恋い焦がれて。
その先にあったものは、かけがえのない愛でした。
今も思い出す。
この胸の、息がつまるような苦しみを。
高鳴る鼓動を。
抑えきれなかった衝動を。
らんらんと咲きあふれ、風光るあなたを。