三年前に自殺した彼氏を追って、死んでしまおうと思ったその直前
彼とそっくりの男の子が、私の目の前に現れた。

冬の風。

肌寒い風が、私の頬を冷やす。


この日になると思い出す。



「‥ハル。来たよ。」


彼の好きだった花を添えて

抱きかかえて


大好きだった彼の元へ。


長い髪が静かに揺れる

こっちにおいでって、誘うように


私は


今日、貴方に会いに行く