彼女は不思議だった。人とは違う感じがしていた。すぐに感情を出す彼女と、あまり感情を出さない僕。僕はそんな彼女が……………。
―――色んなことがあった。
楽しいことや、悲しいこと。
悩んだことや、うれしかったこと。
素敵なことばかりではなかったけれど、
それでも、私にとって大切で、たった一つの思い出。
それは混ざりあいながら、時に色んな味になって、私を染め上げていく。
赤色、青色、黄色………。たまには黒や白もあるけれど……。