天界では 神様と天使と精霊が 暮らしていて
毎日みんな しあわせそうです
しかし 神様には 一つだけ 悩みがありました
ラヴァエルという天使のコトです
彼は 笑うことが ありません
怒ることも ありません
喜んだり 泣いたり したことが ないのです
彼には生まれつき 心がありませんでした
いつも無表情で 毎日一人でいます
周りの天使達が 彼を心配して
声をかけたり 遊びに誘っても
彼は なんの興味も もちませんでした
神様は 長い間 悩んだ末に
彼を呼び出し こう告げたのです
『ラヴァエルや 人間界へ行って
人間をしあわせに してくるのじゃ』
神様の命令は 絶対です
ラヴァエルは
『承知しました』
と言い 人間界に向かいました