キミが貸してくれた傘【完】

作者梅島彩風

柴崎が傘を貸してくれた。





「わたし、家、すぐそこだからアンタこれ使いなよ。」





「すぐでも柴崎が濡れる。」





「うっさいな、いいから使いなよ。」





「ありがとう、ございます…」










渡されたのは真新しい[黄色い傘]でした。










2016.05.31~06.29