愛する者を失くした男、そして前を向いて歩き出した女の再生の物語。純愛/切ない/再生/死/運命/嘘/喫茶店/甘

また、会えるような気がしてしまう。


夢の中で、声が風に乗って聴こえた気がした夜。


あれから月日も流れました。


少しだけど、前を向いて歩けていると思います。


次に会う時は、変わらない笑顔を見せたいから、




私も頑張れています。







笑った顔も、怒った顔も、お前にはよく似合っていた。


感情という機能が少し欠落してる俺にとって、お前は半身だったんだ。


けれど、お前は俺を一人残して行ってしまった。


高すぎる自我の壁を掻き毟り、その傷を眺める日々。


そんなことをしても、あの日には戻れない。


お前の姿はもう見えない。


分かってる。分かってるんだ。


それでも、あの日々を思っては、



希望に縋り付いてしまうんだ。




最愛の人を失くした男、小暮真広。


兄と姉の愛情を受け続けてきた女、緋塔由紀。



2人が織り成す愛と再生の物語。