おれんじ苺

不良小説とは言えない。
勿論、良い意味で。

不良小説で在り来たりな溺愛も救出も無く、リアルからは逸れることの無い若干な非現実。

主人公はヘタレだけど、気が弱いわけでも、ウジウジしているわけでも無い、ひたすらな現実主義者。

だから苛々せずに読める。

全てに置いて悲しいくらいの平凡は美少女なんかよりも余程好感が持てるし共感も出来ます。

主人公大好きです!

周りの人達も綺麗な顔をしているけど、それを忘れるくらいの人間性の破綻には一層清々しささえ感じます(笑)

でも、憎めないのは何故なんでしょうか?

複雑な人間関係も練られた設定も、人物設定も素晴らしくてドップリと嵌まってしまいました!

……文才分けて欲しいです(切実)

王道な不良小説に飽きた人は是非読んで見てください!これは不良小説なんかではありません!練りに練られた人間ドラマです!!