いつも、私はついてない。
そう思ってたら、貧乏神さんに、
会ってしまいましたぁ!
いかにもティックなそいつは、
名乗らなくてもいい我が名を、
名刺という姑息な手を使って、
私に知らしめてきたのだ。
山神誠、、、というらしい。
やっぱ神さんやったぁぁ!!!
たまたまやったがな。
冴えないスーツを着た山神は、
「生命保険に、入ってモラエマセンカ?」
と、額の汗を拭った…。
素手で!!
ハンカチも、持ち合わせてないという、有り様。
もはや、神の域を、越えているのだ。
清々しい初夏の風に、嫌な空気が立ち込めた。