精神科医の上城真一は、高校生の時、“日比野ひかり”という数年間付き合っていた恋人と死に別れた。
あれから10年という歳月が流れたが、真一は誰かを愛する事も付き合う事も出来ずにいた。
そんな時、たまたま昼休みで立ち寄った公園で、1人の女性と出会う。
彼女の名前は“佐伯結衣”。
画家になる事を夢見て絵を描き続けている、ちょっと生意気だけど一度見たら忘れられないくらい最高に素敵な笑顔をする…そんな女性だった。
そして、2人は互いに惹かれ合い付き合って行く事に。
しかし2人には過酷な運命が待ち受けていた。ある日、夕食を食べに行く途中で事故に会ってしまう。
2人とも体のどこにも異常は見られなかった。
結衣の脳への損傷を除いては…。
結衣は、脳の一部を損傷し全ての感情を失う事に…。