結婚した当日に離婚届を書いた。
「家の方針だ……。家の方針で俺は君と結婚するだけであって、君は君の自由にするといい。
この結婚は条件が揃えば、解消出来るからね」
新郎、伊ヶ崎悠真
(総合商社《伊ヶ崎》社長の御曹司、現専務)
「……分かった。自由にさせてもらうわ」
新婦、伊ヶ崎美咲――旧姓、円城美咲
(資産家円城家の元お嬢様)
十八歳で政略結婚して、
――五年が経過した。
お互いがお互いの為を思って、目指した離婚。
だけど、一夜を共にしてしまってから関係性が変わっていって――?
「酔っ払ってて、大事な一夜の記憶を飛ばしちゃったなんて言えない……!!」
急に甘くなってしまった旦那様と
お酒のせいで一夜の記憶を飛ばした奥様の
かりそめ夫婦のじれじれすれ違い恋愛。
2020年3月13日投稿。
2020年3月15日完結。
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