退魔士一族に生まれた仁志(まさし)と桜華(さくら)。
類い稀なる能力を有するが故に、二人は制限の多い生活を強いられていた…

「普通など、望める筈はない。天命なのだと、諦めていた…」


古来より日本の歴史の影に潜み、決して表に出る事のない一族がいた。

その名は『周防』。彼等は常識では理解出来ない事柄を、隠密利に処理する者達であった。


…歴代『咲耶』継承者の女子を守護するは、歴代『羅燮』を継承する男子と定められていた…


今生の『咲耶』となった桜華(さくら)の幼馴染みの仁志(まさし)は彼女を護る為、守護闘神『羅燮』となった。


「桜華が、俺の全て。他に興味など、無い」

「命を懸けて、仁志を信じているよ。今までも、これからも…」


…ここに語られるのは、仁志と桜華の純愛物語である…

(表紙絵:カルピコ様)